こんにちは。のくま(@NOKUMA_225)です。
何日か前に、ヤフーニュースで「ゆるキャラ人気は曲がり角を迎えている」ということが取り上げられていました。
内容としましては
「2011年にゆるキャラグランプリがスタートして、ゆるキャラブームになった。
くまモンなどの人気キャラクターが誕生し、経済効果ももたらしたが2018年には組織票が話題となり、批判された。近年はブームも陰りが見られ、グランプリも2020年で終了する。」といったような内容でした。
今回はイベントに参加してゆるキャラ活動の最前線を常に見ている、ご当地キャラマニアの僕が
- ゆるキャラブームは終わりなのか
- オワコンと何故いわれるのか
- ブームは下火なのか
- グランプリを取得しても意味がないのか
ご当地キャラに対してのネガティブな情報に対して、実際の現状をふまえて書かせて頂きます。
ゆるキャラブームはいつだったのか
2013年に「ご当地キャラ」というワードが流行語トップ10に入っています。
2013年流行語大賞
ゆるキャラグランプリは2010年から開催されています。
2011年にくまモンがグランプリになって、2012年がバリィさんがグランプリ、2013年はさのまるがグランプリです。
僕はリアルタイムでブームを体感していないのですが、2011年~2013年にかけては、おそらく世の中的にブームになっている時期だったと思われます。今でも、過去のグッズなどは2013年ごろに発売されている物が多いですしね。
世の中的には2013年が絶頂期ですね。流行語にも入っていますからね。
地方自治体がゆるキャラ(ご当地キャラクター)を作成するメリット
なぜ地方自治体がゆるキャラ(ご当地キャラクター)を作成するのか。メリットが多くあります。
- 比較的、低予算で作成することができる。
- 地方の名産品などをデザインに取り入れて売りにできる。(地方の知名度を上げられる)
- ゆるキャラが有名になれば経済効果が期待できる。
- 低予算で作成できる割に、大きな経済効果が期待できる。
過去のデータですが、くまモンの2年間の経済効果は1244億円です。
くまモンの経済効果 – 日本銀行
くまモンが成功して大きな経済効果をもたらしたので、各知事体が成功事例として真似をして、ゆるキャラを作成するようになりました。
「くまモンの1人勝ち」というウソ
これだけの経済効果を生み出していますし、関連グッズの売り上げも多いので、くまモンが成功事例としてよく取り上げられます。
くまモンだけが成功している。
くまモンの1人勝ちだ。
というような、報道がされることがありますが、それは残念ながら嘘です。
マスコミが取り上げないだけで、他のたくさんのゆるキャラも経済効果を上げていることが成功というならば、成功しているキャラクターは多いです。
例えば、埼玉県深谷市のふっかちゃんは約50億円の経済効果を生み出しています。
ふっかちゃんは、ゆるキャラグランプリでグランプリは取得していません。
しかし、知名度は大変高く、ゆるキャラの中でもトップクラスです。
イベントでも常に人だかりに囲まれていますし、グッズの販売ブースも混雑しています。
関連グッズも沢山ありますし、グッズが多いということはグッズが売れているという何よりの証拠です。
ゆるキャラグランプリ不正投票が騒がれた時に、税金の無駄使いだなど、悪い面ばかりワイドショーで取り上げられていましたけど、ふっかちゃんの成功事例などは全く取り上げられませんでした。
ゆるキャラブームは下火なのか?
ゆるキャラブームは下火なんでしょうか?
少なくとも、イベントに参加していると、たくさんの人が来場していますし、下火とは思えません。
実際に世界キャラクターサミットin羽生は、二日間で20万人以上の人が来場します。
じゃあ、なんでゆるキャラブームは下火と言われるのかといいますと、
- テレビでゆるキャラが取り上げられないから
- 雑誌や新聞などメディアでも取り上げられないから
まったくマスコミに取り上げられない訳ではないのですが、
たしかにゆるキャラが流行語になった時代から比べると、少ないです。
「その時代と比べると下火になっている」という見方をされているんです。
実際の現場ではたくさんのファンがいますし、子供達もたくさん来ています。
僕みたいな、ゆるキャラマニアもいれば、通りすがりの家族連れもイベントにはいます。
休日のイベントとして、ゆるキャライベントは大人気です。
なので僕は、ゆるキャラというコンテンツが下火になって終焉に向かっているとは思いません。
ゆるキャラはオワコンなのか?
オワコンの意味をウィキペディアで調べますと
オワコン(おわコン、終わコン、終わったコンテンツとも)とは、主に一般ユーザー又は、個人ユーザーに飽きられてしまい、一時は栄えていたが現在では見捨てられてしまったこと、ブームが去って流行遅れになったこと、および時代に合わなくなった漫画・アニメや商品・サービスを意味するインターネットスラングである。
ウィキペディアより引用
まぁブームが去って、見捨てられてしまったコンテンツってことですね。
ゆるキャラ達も、ファンを楽しませつつ、新しいファンが増えるように精力的に活動しています。
オワコンと言われるのは、最初からゆるキャラには興味もなく、イベントに行ったことない人が言っているだけなんです。
精力的に活動しているゆるキャラに対して、体感せず外野からを判断しているだけなので。
実際のイベント会場ではまったくオワコンと感じません。
ゆるキャラをオワコンにさせない方法
「すべてのジャンルはマニアがつぶす」っていう言葉があります。
ゆるキャラ・ご当地キャラが現在のファンだけを囲い込んで、ファンだけしか相手にしないという状態になったら
ゆるキャラはオワコンでしょう。
ファンビジネスとしては成功かもしれません。ファンが大勢いるゆるキャラは活動して行けるかもしれない。
でも、そうなってしまうとゆるキャラ・ご当地キャラの活動の本質である「地域の知名度を上げる」という活動ではなくなってます。
- いつ何時でも、初めて見た人に対してアクションをしていく
- マニアだけを囲い込み、にわかファンを追い出すことをしない
いつもゆるキャラ・ご当地キャラを見ていて思います。
この二つを実行できているキャラクターは人気があります。
守りに入ったら終わります。
そうならない為に活動している限り、ゆるキャラっていうコンテンツは続くと思っています。
だから、のくまは常に初めてゆるキャラ・ご当地キャラを見る人に対して、案内して行きたいって思ってます。
「ゆるキャラ・ご当地キャラは私たちの世界」みたいに考えている人にとっては迷惑な行為かもしれませんが、
ゆるキャラ・ご当地キャラというコンテンツを長続きする為には必須です。
グランプリは2020年で終了するけど、、、
ゆるキャラグランプリは2020年で終了することが発表されています。
「ゆるキャラグランプリが終わったら、もうゆるキャラも終わりだな。」ってきっと2020年まで言われ続けるでしょうね。
あえて言いますが、
ゆるキャラグランプリが終わっても問題ありません。
なぜそんなことを言い切れるかといいますと、ゆるキャラグランプリというのは、たしかに1位を決める投票制でマスコミの注目度も高いイベントではあります。
しかし、日本ではゆるキャラグランプリと同じくらい大きい規模、集客数も多いイベントがいくつかあります。
しかも入場料も無料のイベントが多いです。
- ゆるキャラグランプリは1位を決めるので注目度は高い。
- しかしイベントの規模や集客数では、他の大型イベントと同じくらい。
正直、規模も集客数もこちらの方が多いです。
全国からゆるキャラファンが集まる、ゆるキャラ界のフジロックみたいな感じです。
ゆるキャラグランプリ優勝の効果
ゆるキャラグランプリという、大型イベントが2020年を最後に開催されなくなることは、ゆるキャラマニアとしては寂しく思います。
2017年にうなりくんがゆるキャラグランプリの1位に輝いた時には、現地まで応援観戦に行きましたし、自分が応援しているゆるキャラが1位になるというのは、感動しました。
しかし2018年に、投票の不正問題が取り上げられ問題になりました。
最終的には、カパルがグランプリに輝いて終了しましたが、やはりメールアドレスを大量に取得して投票できるというシステムは問題だと思います。
「グランプリに輝いても以前ほど利点がない」というようなことを語る人もいますが、ゆるキャラグランプリに輝く効果はいまだ絶大です。
グランプリに選ばれたキャラクターは呼ばれるイベントが増えます。
それはご当地キャラのイベントだけではなくて、それ以外のイベントでもです。
それにより注目されて、同時にその地域が注目されるということです。
ゆるキャラの露出が増えれば、同時に地名の知名度も上がっていきます。
露出が増えれば増えるほど、そのゆるキャラのファンになる人は多くなりますし、興味を持つ人も増えます。
ゆるキャラの本来の目的は、所属自治体のPR活動ですので知名度や露出は増えれば増えるほど良いです。
そういった意味で「ゆるキャラグランプリ優勝」という実績の効果は絶大です。