【書評】誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書【清泉 亮】

正直、この本は「田舎で暮らしてみたい!」と
1回でも思ったことあるあなたには読んで欲しいです。
田舎暮らしの実態を移住歴20年の著者が
田舎暮らしの実態を全て書いています。

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田舎暮らしと税金の話

人口の少ない地域は例外なく保険料と税金が高い
まずこの本を読むまで、田舎暮らしのほうが生活コストは安いし
税金も安いんだろうなと思っていました。
しかし実際は田舎(過疎地)になればなるほど
保険料と税金が高くなるそうです。
帯に書かれているように「健康保険料が都会の5倍」になる可能性も
十分ありうるそうです。
そしてそれが、高収入の人ではなく
年収300万円でも起こりうると。
都会より経済的に負担が増える場合が多いそうです。

自治体の担当者が言わないことが怖い

健康保険料と住民税と介護保険料
田舎しかも過疎地に移住すると税金も高くなるし
寒い地域だと暖房の燃料代もばかにならない。
そして交通機関が車だけになると
ガソリン代もかかってくる。
地方の移住パンフレットには一切そのことは書いてないし
税金が高くなるなんて一言も言わず、
聞かれても答えない自治体の担当者もいるそうです。
すべての自治体がそんな対応ではないと思いますが
移住するならば起こりうるリスクは
知っておきたいと思いますよね。
この本の随所にそういうリスクを避けるための方法が
丁寧に書かれています。

移住者がのびのび暮らせるわけではない

田舎でのんびり暮らしたいって誰もが1度は憧れると思うんです。
でもどうやら土地によってはのびのびできないらしいです。
田舎では個人では行動しないのが作法。集団で行動し、集団で意見をのべる
恐ろしいですよね。
僕なんて個人行動する人間なんで、これを読んだとたんに
「僕には田舎暮らしは無理だな」って思ってしまいました。
こういう環境に行って適合できる人でないと、過疎地への移住、田舎暮らしは無理ですね。

とにかく無償奉仕の仕事ばかりがやたら多いのが地方でそれを無視すると暮らしていけない

例えば冬の雪かきとか、畑仕事とか。
田舎では早朝から地域の為に無償奉仕の精神で
仕事をするということが多いようです。
それを無視すると暮らしていけない。
無視されても気にならない強い精神力があれば暮らしていけますが
普通の人は難しいですよね。

テレビに騙されるな

著者は書いています。

田舎ぐらしの番組の笑顔を信じるな。
地方ほどテレビは神器。だから人生で最高の笑顔を見せる。
この視点は僕にはなかったので
考え方が180度変わりました。
たしかに田舎暮らしのテレビ番組は
地元の人はみんな笑顔でウエルカムな感じに見えますよね。
それはこういう理由があるから。
テレビが生活に欠かせないような高齢者ばかりの過疎地だと
よけいにそうなんだと思います。

簡単に移住なんかするもんじゃないんだ

都会で暮らしていた人間が
田舎の過疎地にとつぜん移住しても
人と人との問題があるので
頭でイメージするほど簡単には行かないんでしょう。
この本にはそういう実例も書かれています。
地方の自治体のパンフレットだけ読んで
物事の良い面だけを見て移住するより
この本のような移住経験者の実体験を読んで
悪い面を知ったうえで移住を考えるほうが
移住先を選ぶのも上手く行きそうです。

移住の最大の防衛策について書かれている

人口の多い都会に住民票を置くのが今のところ最大の防衛策
地方に移住して保険や税金の支払いで
都会に住んでいた時より経済的負担が大きくなるのを
防ぐためにはこれが最大の防衛策だそうです。
完全に住民票を移した移住をしないってことですね。
本を最後まで読むと
「たしかにその通りだな」と思いました。

移住先の選びかたが分かる

この本を読むと地方自治体の移住パンフレットだけでなく
人や税金、病院に行くときのことなどなど
移住経験者の活きた経験が学べて勉強になります。
財政を確保するために移住者を受け入れる
と書かれています。
地方の過疎地の自治体から見ればそうなんですよね。
相手の立場から考えるとこういう本音がありますよね。
だからこそ、何も考えず景色だけで移住先を選んだりすると
失敗したりするのでしょう。
風景を眺めるより先に徹底した人間観察をしなければならない

都会からの移住者が選ぶべき地域

著者がおすすめするのは地方の別荘地だそうです。
別荘地ならばお互いに干渉されずに暮らせる。
別荘地は都会のような、ある程度距離を置くという
暮らしが成り立つそうです。
本の最後には具体的におすすめの地域が書かれています。
例えば紹介されている1つは長野県佐久市

本を読むとその理由がしっかり書かれていました。

 

まとめ

横浜市に暮らしているので、旅行で地方に行くと
「あぁ景色素晴らしいし住んだら快適だろうなぁ」
といつも思っていました。
しかし今回この「誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書」
を読んで、田舎暮らしの実態がよく分かりました。
田舎暮らしの問題点、自治体の本音など
移住歴が長い著者の知識がしっかり詰まっています。
僕は「誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書」を読んだあとに
思ったことは

  • 田舎も良いが過疎地じゃなくて地方都市にしよう
  • ある程度税収がある地域を選ぼう、山奥はやめよう。
  • 僕の理想の土地は「大きい地方都市で税収がある程度あり、
    車で5分くらい離れた人が少ない国道沿い」です。
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